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湾岸戦争

Discussion in '日本語 (Japanese)' started by Tourmaline, Aug 25, 2012.

  1. Tourmaline

    Tourmaline Senior Member

    皆さん、こんにちは。:)
    日本語の新聞記事を翻訳していた途中、'湾岸戦争'を見ました。
    これは ‘Gulf War’を示すものでありますが、英語の ‘gulf’は'湾'のみを意味します。
    従って、直訳すれば'湾戦争'になるはずです。が、

    何故'岸'が付くのですか?
    それでは ‘Gulf gulf War’ になるのではありませんか?
    もしかすると、韓国語のように、'湾'一つだとある特別な歴史的事件を示しにくいから
    ‘Gulf’を一つの名前のように扱うのですか?

    韓国語では、普段は ‘걸프전쟁(Gulf War)’と呼び、英語を直訳したものを使いますが、
    たまに ‘걸프만전쟁(Gulf gulf War)’ と書いたり呼んだりすることもあります。
    そうしても殆んどの人は違和感を感じません。

    ありがとうございます。
     
    Last edited: Aug 25, 2012
  2. Flaminius

    Flaminius coclea mod

    capita Iaponiae
    日本語 / japāniski / יפנית
    いくつか可能性があると思います。どれも少しずつ当てはまることでしょう。

    日本語の「湾岸」は、大文字で書く英語のGulfと同じ意味を持つことがあります。つまりペルシャ湾岸地域のことです。小文字のgulfは「湾」、つまり一般的な海洋の一地形を示すにすぎません。「湾戦争」という訳は、Gulf Warの意味を正確に表現しないでしょう。

    英語のGulfは、the (Persian) Gulf regionのような含意があるものと思われます。Gulf Arabicのような形容詞的な用法を見れば、Gulfが湾自体ではなく、湾に面する地域を指すことは明らかです。日本語の「湾」にこのような意味の拡張を施すのは、なんとなく不自然に感じます。「ピッグズ湾事件」のように「湾」をそれを取り囲む陸地の意味で使う例もあることはあります。しかし調べていませんが、あまり一般的な用法ではないと思われます。

    これも「湾岸」が定着してからの後知恵かもしれませんが、*湾戦争は、相対的にであれ、語呂が悪いと感じられます。「湾岸戦争」は2つの名詞を結合した合成語であり、それぞれが2モーラからなります。語自体にリズムがあり、発音しやすいです。

    韓国では걸프전쟁が湾岸戦争なのですか。コルプ戦争ということで英語からの音訳がはいっているのですね。もし걸프が、湾岸戦争という脈絡を離れてもペルシャ湾岸を意味するなら、湾を意味する自前の語を使っていないことでは日本語と同じではないでしょうか。
     
  3. Tourmaline

    Tourmaline Senior Member

    Flaminiusさん、ありがとうございます。

    そうなのですね。。やはり日本語は複雑でかなり魅力的です。:)

    考えてみると、韓国でも、걸프が湾岸戦争という脈絡を離れてもペルシャ湾岸を意味しますね。韓国では ‘걸프지역’と、the (Persian) Gulf region を直訳したものを使います。が、걸프だけで地域まで指すことはありません。

    なお、韓国では 걸프が小文字 gulf を呼ぶときには使用されません。そのときは日本と同じく、‘만(湾)’ を使います。従って、韓国で걸프は英語の大文字 Gulf のみを示すことになります。

    本当にありがとうございました!
    すごく助けになりました。:D
     
  4. ocmcocmcocmk New Member

    日本語
    Flaminiusさんとほぼ被りますが…

    「湾岸~」は、"湾沿いの"という意味で使われていると思います。(湾岸線、湾岸署…)
    「~湾」とつくのは湾の名前しか思いつきません。(東京湾、伊勢湾、真珠湾…)
    「湾○」という形の単語は、湾曲、湾口、湾頭、湾入、湾奥…と辞書でいくつか出てきました。

    憶測ですが、
    「湾 + 名詞」という使い方はしないと思います。(辞書で出てくる単語は除く。少なくとも私は聞いたことがありません)
    「湾○、~湾 + 別の単語」なら結構あると思います。

    「湾戦争」と聞いて違和感を感じるのは、"湾"と一言に言われても、どこの湾だかわからないからだと思います。(「海戦争」「大陸戦争」という言葉も同じです。)
    なので、ペルシャ湾戦争なら普通に使えます。(でも、日本で一番ポピュラーなのは「湾岸戦争」だと思います。)

    「じゃあ、湾岸戦争もどこの湾岸だか分からないじゃないか」と言われたらそれまでなのですが…
    "湾 戦争" "湾沿いの 戦争"…やはり後者の方が自然です。

    あまり答えになってなくてすみませんが、日本語ではこうなんだと割り切って慣れてください。

    ----------------

    わかりやすく解説している文を見つけました!


    ※『Gulf War』は、日本語にすると「湾岸戦争」という意味である。本来であれば「ペルシャ湾戦争」と呼ぶべきだが、「ペルシャ」という地名を外して「湾岸戦争」と呼ばれることになった。
     ペルシャ湾の南岸に位置するクウェート、サウジアラビア、カタール、バーレーン、UAE、オマーンなどの石油産出国は、ペルシャ湾を「アラビア湾」と呼称するようになった。
     アリメカは湾岸諸国の面子を立てて、ペルシャ湾のことを「ペルシャ湾」といわず、単に「湾」もしくは「湾岸」を表す「Gulf」と呼ぶようになったという。この戦争も「Gulf War(湾岸戦争)」と呼ばれるようになった。


    こう
    いうことは考えたこともなかったので、疑問を持てることがすごいと思いました。
    翻訳頑張ってくださいね。
     

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