埠頭 vs. 岸壁

kubek

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Polish
こんにちは。

「埠頭」と「岸壁」の違いを教えてくれませんか。私にとって同じものに見えますが。。。

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『新完全マスター読解 日本語能力試験N1』からの断片です。

英語でもいいです。

よろしくお願いします。
 
  • 国土交通省中国地方整備局 宇部湾港空港設備事務所の「みなと用語集」によると
    岸壁 (quay wall; bulkhead wharf)
    船舶を接岸・係留させるための構造物で、貨物の積み卸しや船客の乗降を行うための施設。前面の水深が4.5m以上のものを岸壁、4.5m未満のものを物揚場と呼ぶ。
    埠頭 (wharf; quay; pier)
    港湾内で、船舶をつけ、乗客の乗降や貨物の積み降ろしをする区域。陸から海に突き出しているものが多い。
    だそうです。
     
    岸壁、埠頭、物揚場、桟橋 といった用語は、多かれ少なかれ同じであり、専門家でなければ、厳密に区別することは難しいと思います。
    そして、筆者自身も文章の内容から推測するに、あまり専門家ではないと思います。

    私がこのN1用の日本語を読みますと、筆者は、「『岸壁』が一番広い一般用語であり、『岸壁』には、『埠頭』と『桟橋』が含まれる」と考えていると思います。おそらく「○○埠頭」とか、「××桟橋」とか、その岸壁の固有名詞として「埠頭」や「桟橋」という言葉は用いられているけれども、固有名詞として「△△岸壁」という場所は、あまりが存在しないのではないかと思います。(実際にはあったとしても、それを筆者は知らないんじゃないでしょうか。) このような大雑把な理解でOKと思います。もし厳密な定義を理解してなければこの問題が解けないのであれば、ネイティブの日本人の多くが私も含めてN1は不合格になりますから。

    もし以上が正しいなら、
    「岸壁」と「埠頭」の違いは、前者はもっぱら一般名であり、後者は固有名詞としても用いられる、ということになります。
    (違っていたらごめんなさい)
     
    Last edited:
    kubek said:
    私にとって同じものに見えますが
    Wikipediaで「埠頭」の機能についての記述を読んでみると、
    埠頭には、船舶が接岸する岸壁・物揚場(係留施設)、それらの上面であるエプロンや貨物を荷役するガントリークレーン(荷役施設)、荷さばきを行う上屋(荷さばき施設)、貨物などを仮置きする野積場(保管施設)、貨物運送などのための臨港道路、乗客が乗降するフェリーターミナル(旅客施設)などが含まれ、これらを総称して埠頭という。また、波止場(はとば)とも呼ばれる。
    とあり、「岸壁」についての記述を読んでみると、
    岸壁(がんぺき)とは、港湾の埠頭における係留施設の一種。係船岸壁、あるいは係船岸(けいせんがん)とも。港湾法では港湾施設の一つと位置付けられている。水域に対して壁状の構造をなしており、船舶を係留して人や貨物の積み卸しができるようになっている。
    とあります。
    ですから、「埠頭」は「岸壁」の別の名称ではなくて、「岸壁」とは「埠頭」にある施設の一つということになります。「国土交通省東北地方整備局塩釜湾港航空整備事務所」のサイト内の「港の設備の紹介」に、埠頭にある各設備の簡単な説明と写真があります。こういうものは、言葉による説明を読むだけより該当する設備の写真も参考にした方が想像し易いと思いますよ。
     
    岸壁と聞いて一般的に思い浮かべるのは切り立った(海に面した)崖だと思います。船舶用語としての用法があるのは他の方の回答を見て初めて知りました。
     
    KLAUSED said:
    岸壁と聞いて一般的に思い浮かべるのは切り立った(海に面した)崖だと思います。[...]
    広辞苑無料検索のサイトにある辞書で「岸壁」を引いてみると、大辞林大辞泉の様に港湾施設としての岸壁を第一義として挙げている辞書もありますね。また、ハイブリッド新辞林には港湾施設としての岸壁しか掲載されていませんね。

    日本大百科全書のサンプルページとして見出し語「埠頭」の記述を見付けましたので、引用しておきます。
    旅客・貨物に対する水陸連絡のために、各種の施設が総合的に配置された区域であり、港湾の果たす機能のうち中核となる場所である。埠頭のもつ各種の施設には次のようなものがある。(1)岸壁、桟橋など船舶を係留する係船施設、(2)貨物の積み下ろしを行う荷役機械、上屋(うわや)などの荷さばき施設、(3)貨物を長期間保管する倉庫、野積場(のづみば)などの保管施設、(4)道路、鉄道など旅客・貨物の輸送に供する臨港交通施設、(5)旅客の乗降や待合室などの旅客施設、(6)船舶への給水、給油、食糧補給などのサービスを行う補給施設、(7)船員のための休泊・診療に供する厚生施設、等々である。[堀口孝男]
     
    tuhocjlpt
    (注2)岸壁:船から荷物の積み下ろしなどができるように、海岸に造られた壁

    ・「岸壁」の定義は、(注2)として問題文中に記載されているので明らかですね。

    ・ちなみに、正解の 「同じ大都市でも、大阪は海岸線の岸壁に自山に出人りできるが、東京はできない。」の
    「自山に」は「自由に」のスキャンミスによる誤植ですね。また別の選択肢の記載の「港湾方信没」は「港湾施設」の誤植でしょうね。

    ・筆者は小説家で、高村薫さんで1953年生まれで今もご存命(2023年時、70歳)で、女性ですね。文藝春秋への執筆ですね。

    ・やはりJoschlさんのお示しいただいているような、専門用語としての定義の違いを「岸壁」「埠頭」「桟橋」について明確にすることが、本スレッドの本旨だとは思います。
     しかしながらこのエッセイの趣旨から考えると、大雑把に「岸壁」「埠頭」「桟橋」はparaphrasingであり、ほぼ同じこと、と捉えて読み流す、という読解方法を一般的なネイティブの読者はとっていると思います。ですから、kubekさんが「私にとって同じものに見えます」とおっしゃるのは、あながち間違っていないと思います。
    (#3の訂正:「岸壁」が一番広い用語でそれに「埠頭」や「桟橋」が含まれる ---> 「埠頭」や「桟橋」には「岸壁」がある。)
     
    Last edited:
    SoLaTiDoberman said:
    kubekさんが「私にとって同じものに見えます」とおっしゃるのは、あながち間違っていないと思います。
    広辞苑の様に「埠頭」と「岸壁」を同義語と見ていると取れる記述があることは事実ですね。
    埠頭 港湾内で、船舶を横づけして旅客の乗降や貨物の揚げ下ろしをするための所。
    岸壁 ②船舶や浮体構造物を横づけにし、船貨の積み卸し、船客の乗降を行うために港や岸に沿って作った施設。波止場。埠頭
    ですが、私には、元の例文での「埠頭」と「岸壁」が同義語として使われているとは感じられません。何故なら、例文の最後の複文の前項に
    そのすべてが埠頭や桟橋という形で岸壁を持っているが、[...]
    とあるからです。この記述を読むと、私には、作者の方は「埠頭」や「桟橋」を「岸壁」の形式と捉えていらっしゃるのだろう感じられます。ですから、私には、港湾施設の公式名称とは違う使い方をなさっているのかなと感じられます。この使い方が、日常的に港湾施設と身近に接している"一般人"の使い方なのかも知れませんが、私には分かりません。私自身がこのThreadで注意を払っている事は、次の三点ですね。
    - 港湾施設の正式名称と機能は何なのか。
    - 日常的に港湾施設に接している一般人は港湾施設をどう名付けているのか。
    - 元の例文の作者の方は港湾施設をどう名付けているのか。
    専門家ではない"一般人"でも, 日頃から港湾施設に接している人達と、港湾施設とは縁が遠い人達(私自身もこの類に入ります)を区別しなければならないでしょう。ですから,一概に
    SoLaTiDoberman said:
    大雑把に「岸壁」「埠頭」「桟橋」はparaphrasingであり、ほぼ同じこと、と捉えて読み流す、という読解方法を一般的なネイティブの読者はとっていると思います。
    とは言えないのではないかと思います。もしも私が作者であったら、港湾施設と日常的に接している一般人(例えば岸壁で釣りをしている人達)が登場人物ならば、日常のJargon的な用語の使い方をさせるだろうと思います。つまり、自分が書く物語の登場人物のモデルとなる地元の人達の使い方を事前に調べるだろうと思います。その様な下調べは、たとえ港湾施設に馴染みのない一般的なネイティブの読者は「岸壁」, 「埠頭」,「桟橋」をほぼ同じものと捉えて読み流すだろうと思っていても、欠かせないものでしょうし。
     
    Last edited:
    「埠頭」は港湾施設の総称であり、「岸壁物揚場」や「桟橋」は埠頭における係留施設の一種である接岸施設に属する建造物であるということなので、元の例文の
    そのすべてが埠頭桟橋という形で岸壁を持っているが、[...]
    という部分をもう一度読んでみると、私は
    そのすべてが岸壁桟橋という形で埠頭を持っているが、[...]
    の書き間違いではないのかなと感じています。
     
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