幽霊の正体見たり枯れ尾花

graysesame

Senior Member
Taiwanese Mandarin
ここの たる の意味がよく分かりませんが、よろしければ教えていただきたいです。

過去か存続ではないようです。
 
  • SoLaTiDoberman

    Senior Member
    Japanese
    ゆうれいの しょうたいみたり かれおばな (5-7-5)

    これは、俳句のような5-7-5の凝縮した文章構成をしている、特殊なことわざ(俳句?川柳?)で、
    倒置法が使われていると思います。

    普通の語順に戻すと、
    「幽霊の正体は(orが)、枯れ尾花であると見たり!」
    などになると思います。

    「見破ってしまいました(よ)っ!」という意味を表す「たり」だと思います。(ここは連体形ではなく終止形になるため、「たる」ではなくて「たり」が正しいと思います。)


    たりの意味 - goo国語辞書

    2 動作・作用が完了し、その結果が状態として存在する意を表す。…た。…ている。…てある。

    ではないでしょうか。英文法の「現在完了形」的な用法であり、#1の御質問からは「過去か存続」ともいえるような気がしますが、いかがでしょうか。「倒置法」になっていると考えれば合点がいくのではないでしょうか。
     
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    Flaminius

    hedomodo
    日本語 / japāniski / יפנית
    古典文法の用語を使っていうと、助動詞「たり」および「り」は完了と存続の意味をもちます。完了とは現在に関与する過去の出来事を表す機能のことです。過去のある出来事を現在に関連づけるといってもよいでしょう。尚おなじく古典文法の用語では、過去を表すのは助動詞「き」です。「き」の連体形「し」は現代日本語における擬古文で「たり」の代わりによく使われますが、古典文法の観点からは正しくない用法なので注意が必要です。

    ここに挙げたいくつかの助動詞の意味をうまく解説するために、日本の学校では紀貫之の次の歌が使われることがあります。
    袖ひぢて結び水の凍れを春立つ今日の風やとくらむ

    「結び」は過去の助動詞「き」をとっています。これは現在に関与しない過去の出来事・有様を表します。
    「凍れ」は存続の助動詞「り」(「たり」の仲間)をとっています。これは過去のある時点からある動作の結果、状態が続いていたことを示します。
     

    graysesame

    Senior Member
    Taiwanese Mandarin
    これは、俳句のような5-7-5の凝縮した文章構成をしている、特殊なことわざ(俳句?川柳?)
    面白いですね。
    ...「倒置法」になっていると考えれば合点がいくのではないでしょうか。
    「倒置法」で考えれば納得できます。ありがとうございます。

    論理的に「ゆうれいの しょうたいみれば かれおばな」も言える気がします。幽霊の正体は(よく)見れば枯れ尾花だとわかった。
    袖ひて結びし水の凍れるを春立つ今日の風やとくらむ
    ...
    古典の勉強になりました。ありがとうございます。
    とくらむ に係り結びもありますよね。
     

    SoLaTiDoberman

    Senior Member
    Japanese
    論理的に「ゆうれいの しょうたいみれば かれおばな」も言える気がします。幽霊の正体は(よく)見れば枯れ尾花だとわかった。
     論理上、意味上は、「ゆうれいの しょうたいみれば かれおばな」と解釈しても理屈に合うことには全く同意致します。

     しかしながら、文法的に、「たり」の連用形の「たり」を用いた「しょうたいみたり」で、現代国語での「みれば」「みたところが」という解釈ができるのか否かは、私にはわかりませんので、より専門家にご質問ください。
     私は、それができないという前提で、「倒置法」と解釈することで、「たり」を終止形として解釈する、というスタンスをとった次第です。その根拠は、「連用形」(~て形)と解釈すると現代国語なら「ゆうれいの しょうたいみて かれおば(でした)」とか「ゆうれいの しょうたいみてしまって かれおばな(でした)」というふうな文章になるので、あまりしっくりいかないような気がしたのです。

     また、俳句(または5-7-5の『韻文』と言うほうがより正確かもしれません)において文字数を整える必要性から『倒置法』が使われるのは基本的な常識だと思っていました。(←これも定かではございません。中学校の時の知識ですから。)

     →古語の日本語文法の専門家であり、かつ、俳句の世界の理屈に精通した専門家にコメントいただくのがいいかと思います。俳句については、最近は俳句を芸能人が詠むテレビ番組などで新たな脚光をあびているようですから、詳しい方がきっといらっしゃると思います。


    (追記)
    cf) 柿食えば鐘がなるなり法隆寺
    【柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

    →やはり「倒置法」と解釈する、というのがメジャーな考え方のようです。 そういえば「体言止め」も使われてましたね。「二句切れ」も。
     
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