殿

graysesame

Senior Member
Taiwanese Mandarin
ひとつお聞きしたいことがあります。

女性宛ての手紙やEメールの敬称として「殿」は使えますか。

よろしくお願いします。
 
  • SoLaTiDoberman

    Senior Member
    Japanese
    答えはYesであり、Noであると思います。

    「殿(どの)」は公文書の通知などの宛名に用いられる「敬称」です。通常個人名を書かずに「学校長殿」とか、「関係各位殿」と役職に付ける形で使われると思います。
    しかし、「殿」は官公庁のお役人など「上」の立場の人が、「下」の立場の民衆に公的な手紙を送る際に使うため、私的に使用すると相手を「敬う」のではなく「見下す」ことになる、という考え方を日本人は学校で先生に習います。
     従ってプライベートな手紙では(意図的に相手を侮辱する場合を除いて)決して使ってはならない「敬称」であり、公文書の通知の宛名に限定して使われています。公文書の通知の場合、当然ながら男女は問いません。
     
     さらに現代の日本では、市役所が市長名で市民に公的な通知書(納税の請求書など)を送る場合などは、公文書であっても「殿」という言葉は避けて「様」を使うようになってきています。「個人名+殿」は侮辱的だという「民意」に配慮する形をとったと思います。

     今日、「文部省発 各小中学校長殿」といったこてこての公文書以外で、「個人名+殿」が使われる文脈として、「表彰状」があると思います。この場合も、男女を問いません。
     しかし表彰状でも場合によっては「様」が使われる場合があるようです。「感謝状」になると「様」を使う頻度がより高いと思います。

     以上、「殿(どの)」を使うべき状況の時(公文書の場合)は、相手の性別には関係なく一律に「殿」を使います。

     私的なメールや手紙で「殿(どの)」を使うと、「無教養なヤツ」と馬鹿にされるかもしれないし、「失礼なヤツ」と立腹される可能性があります。「慇懃無礼」に該当する可能性があります。「様」を使うべきでしょう。
    (sarcasm(当てこすり)で皮肉的に使うという修辞学的な用法としては意図的に使われる可能性があると思います。)

     cf)時代劇の殿様と家来の会話において、家来が殿様に面と向かって、「殿(との)」と呼ぶのは尊敬語になります。
    現代において、たけし軍団が、ビートたけしに、「殿(との)」と声をかけるのは、(多少のユーモアを含んだ愛称的な)尊敬語であり、当てこすりではありません。

     「との」と「どの」は別物です。

      また、「殿方(用)(とのがたよう)」は「男性(用)」のフォーマルで慇懃な言い換え言葉です。
     
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