見当たる

[ichfrage]

デジタル大辞泉

み‐あた・る【見当（た）る】
［動ラ五（四）］さがしていたものが見つかる。「どこをさがしても―・らない」
「奉公口ふたつ―・りぬ」〈一葉・花ごもり〉

“見当たる”とはいつも否定形で使われますか？

辞書を引くと、“見当たる”という単語は否定形で使われるだけです。

１．「どこをさがしても見当たらない」

２．本が見当たらなかった。

３．この辺ではあまり見当たらない風景だ。

全部の例文が“見当たる”の否定形で展開します。

私の質問は

もし、この“見当たる”を使えば、必ず否定形で使いますか？

もし、肯定形で表示したければ、“見つかる”を使っていいですか？

たとえば、本が見つかった。

ありがとうございます。

 

[Flaminius]

例えば国会図書館が2023年3月にまとめた資料 (2022gov_02.pdf、8ページ)に「8 月 15 日の通達を見ると、確かに「救急隊員の行う心肺蘇生法について」が見当たる」とあるので、否定語を伴わない用例はあります。

 

[SoLaTiDoberman]

#2に正確な回答をいただきましたが、通常は「見当たらない」「見当たらなかった」という否定形だけで用いられるのが一般的だと思います。

さらに、「さがしていたものが見つかった」場合に「見当たった」と過去形で使えるのかは疑問でありまして、否定語を伴わずに用いる用法というのはかなり限定的なのではないかと思われます。相当公的な文書で非日常的、文語的、かつ高度のボキャブリーを意図的に用いる場合といった。
ですから、日本語が母語でない日本語学習者が用いると単に「間違い」「不適当な日本語」と思われるのがオチになる可能性があると思います。

（追記）
（ひょっとすると日本語母語者も誤用しただけかも知れませぬ。「見つかる」が本来の正しい選択であるという解釈です。しかしながら、この文脈で「見当たる」という使い方をしてあるのは、it makes senseで、「言い得て妙」的にすら感じるので、誤用ではないようにも思います。）

否定形でしか用いないと断言しているページもあります。
「見当たる」と「見つかる」の違いとは？意味を詳しく解釈